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遊学の道Project 2006年11月の活動報告

2006年11月11日~12日


 今回はYMPの定例活動初参加!過去に水土里の森林づくり(MDRYD)の下草刈りと枝打ちに参加したことはあったのですが、定例活動は初めて。分からないことだらけでしたが頑張ってきました。みなさまお疲れ様でした!さて、拙いながらも活動報告させていただきます。

11月11日(土)
天気:朝から小雨。予報では雷雨・・・。活動内容:道の補修
参加者:みゅーさん、塩津さん、しおりんさん、福島からやってきてくれたまゆちゃん、初参加というさだおかさん、あかりちゃん、そしてわたし(モコ) 以上 女子7名!

 活動はできるのかしら?と思いながら電車に揺られ…とりあえず武蔵五日市駅に到着。駅にて福島のまゆちゃんと感動の再会を果たす(彼女とは去年の夏のMDRYD下草刈りのイベントで初めて出会い、連絡を取り合っていたのです)。懐かしのバスに乗り、フォレスティングコテージへ(イベントの時は駅に集合だったので、現地集合というのを直前に気づき、ちょっと焦った)。コテージにて各自持ってきた昼食を取り、参加者同士でおしゃべり。おや、気づけば女の人しかいないですね??「YMP女子部の活動はお茶飲み?」と笑う塩津さん。いやいや、確かに天気もよくないのでのんびりしてしまいました。実際のところ、ここまで女子のみだったのは初だとか(珍しい回に参加させていただきました)。

 天気はどうにかもちそうだということで、着替えてようやく山へ出発。道具はトンガ、つるはし(?なんでしたっけ?)、カケヤ、手ノコ、ナタを分担で。今日は道の補修だそうです。途中、川で道具を濡らす。柄の木の部分を水分で膨らませ、先の金属部分が抜けないようにするためだそうです。へぇ~。

 霞がかかって幻想的になった山下を眺めながらてくてく歩いた後現場に着き、作業開始。まずは補修する部分の土留め(でいいのかしら?)用の丸太を確保。以前間伐したものでしょうか?横たわる材木の小さな山から運び出す。雨が降った後なので重い、重い。結局乙女チーム全員で力を合わせて運びました。材木が確保できたらうまく道に沿うように向きを変えたり鋸で切ったりしながら仮配置。隙間が開いてしまった部分は大きめの石で固定。細めの材から杭を切り出し、斜めにカケヤで打ち込む。その後道の部分の土を平らになるように掘ってならし、完成。

 道はそのままの状態であるものだと思っていましたが、考えてみればそうですよね、落ち葉が溜まれば道の丸太は腐りやすくなるし、土が流れてしまうこともある。こうやってYMPのみなさんが補修してくれていたんだ。どうもありがとうございます。今日はわたしも少しは役に立てたかな。と言っても、こんな初心者のなまっちょろいわたしには、道具を使うのは至難の技。手ノコ、おや、切れるじゃん!と思いきや、なかなか先に進まなかったり、カケヤを振り下ろすのにもフウフウ…。颯爽と作業されるみゅーさんや塩津さんにはただただ感嘆の溜息が漏れるのでした。

 4時にはもう真っ暗になるということで、どうにか作業は終了。そういえば天気はもちましたね。行いがよかったかな。代わりにドロドロになったカッパと軍手で帰路に。(あ、あのカッパまだ洗ってないじゃん、やばいやばい)コテージに戻り、道具の後片付けをして解散。1日目は終了です。

 泊り組は夕食の準備。和楽の練習に来ていた真瀬さんがここから加わります。メニューはポークカレーとほうれん草のサラダ、それから野村家の美味しいこんにゃく!夜食にはみゅーさん特製豚白菜(白菜は野村さんの差し入れ)。そうそう、ご飯は真瀬家の新米でした!ありがとうございます。どれも美味しかったです。前日の食あたりも忘れ、たくさんいただいてしまいました。

 反省会などしていたら、惣次さんや、惣一さん・ちよりん夫妻もぞくぞく参加。YMP参加者と、山に関わる方々でいろいろな話ができました。惣次さんのお話は、いつも深いな~と思うのですが、今夜も考えさせられました。「なんでもねぇ、10年くらいやってみるんだよ。そうすりゃある程度は一人前になるんだから。気づく前にみんな辞めちゃうんだよなぁ」仕事を辞めたばかりのわたしには胸が痛い話でした…(あ、いまは無事に仕事が決まりましたが。惣次さんの言葉を胸に・・・う~ん、どうだろ)。夏にお邪魔した時には、「この木を売ったって一文にもならないよ。でも山は人が手入れをしないと荒れてしまうんだよ」とか、「レベルがねぇ、高いところでやってないと駄目なんだよ。野球だってそうだろう?」と、林業の話から人生の話まで教えてくれましたっけ。

 惣次さんが戻られた後は惣一さん夫妻の台湾林業視察の写真とお話を。台湾は木材自給率が1%未満だとか…。木を切ってはいけないらしく、その代わり観光資源としての森林に力を入れていて、遊歩道などが恐ろしく整備されているらしい。木材自給率20%以下の日本が、「すごいですね」と言われてしまうので、複雑な心境だったとか。そうですよね。日本の林業、なんとかしたいなぁ…(こんなわたしが言うのもおこがましいですが)。

 そうこうしているうちに夜も更け、もう12時。惣一さん夫妻が帰ってからお風呂タイムやら寝る人やら(真瀬さん)。女子だけになったらなんだか修学旅行のように恋愛談義に花が咲き、気づけば3時半を回っていたのでした。おやすみなさい。

11月12日(日)
天気:快晴! 活動内容:アジサイの移植
参加者:みゅーさん、真瀬さん、なつさん、まゆちゃん、あかりちゃん、わたし以上6名+大御所 惣次さん

 7時に起床。前日遅かったので眠い、そして寒いので起きるのがつらい・・・。みゅーさんはもう朝ご飯の支度をしてくれている。あぁ、ごめんなさい。身支度をして、手伝えるところはお手伝い。朝ご飯のメニューは野菜入りコーンスープ、桧原村(?)のパン、昨日の残りのカレー。そしてお弁当として持っていくおにぎり用のご飯を炊いて、ゆで卵、きゅうりの漬物を作る。朝ご飯を食べ始める頃に、5時台に起きて来たというなつさんが到着。う~ん、すごい。

遊学の道Project 2006年11月の活動報告_a0079265_03043.jpg 9時過ぎには山に出発。今日の作業はアジサイの移植。道具はトンガ、つるはし(?)、スコップ。今日は天気がいいので山の景色が映える。残念ながらまだ紅葉はあまりしていないみたいだけれど。コテージ脇の「めぐすりの木」は赤色ですごく綺麗でした(面白い名前ですよね!初めて知りました)。現場に着くと、すでに惣次さんは一仕事終えた感じ。移植するアジサイに印をつけてくれていたようです。この場所に林道が通るため、来月までには該当部分の木やアジサイを切るんだそう。そのための移植です。林道が入るということは、伐り出した材を運び出しやすくなるし、より多くの人にこの森を知ってもらうことができるけど、荒れてしまいやしないかと、少し心配。この風景も見納めか…。

 さて、気を取り直して作業開始。アジサイの根っこの周りをスコップやトンガで一周。長すぎる根っこを切ったところで引っ張ると、するっと土から抜ける。根っこに若干土を残した状態で移植木の完成。二人一組で作業。惣次さんがやるととてもうまくできるのに、自分がやるとどうもうまくない。無理に引っ張って抜くと土がほとんどついていない状態で抜けてしまったり。さながら「おおきなかぶ」状態ですが(絵本のね)。

遊学の道Project 2006年11月の活動報告_a0079265_033626.jpg まずまず順調に移植木の引き抜き作業は終了し、早めのお昼ご飯。
 じっとしていると寒いので、惣次さんが焚き火をしてくれました。スギの葉っぱよく燃える~。広葉樹の、(名前を教えてもらったのに忘れてしまった)油の多い枝を入れるといいとか。山で焚き火なんて素人がやったら危ないですね。さすがです!それにしても火は和みます。と・・・ウトウト・・・。ありゃりゃ、昨日の寝不足が…。いかん、いかん、午後もがんばらなきゃ。
食後は先ほどの移植木を別の場所に植える作業です。穴を掘って移植木を入れ、土をかぶせて足で踏み、よく突き固める。これがポイントらしいです。昨日の力仕事に比べれば、今日の作業は爽やかにできました。天気もいいし。どうにかこうにか時間内に全てのアジサイの移植を終え、満足感のうちに終了。

 コテージに戻り、急いで片付け、なんだかんだでバスの時間が・・・。惣次さんにろくすっぽ挨拶もできずにバスに駆け込んだのでした(間に合ってよかった)。

 今回定例活動初参加。いろいろありましたがとても面白かったです。長くなりましたが、これにて報告終了。また遊びに(いや仕事に?)行きます!

(文:大澤朋子)
# by YMP_Log | 2006-11-11 12:34 | 定例活動の報告

2006年10月の活動報告を掲載いたしました。

石山さんが書いた2006年10月の活動報告を掲載いたしました。
# by YMP_Log | 2006-11-03 00:15 | webサイトの更新履歴

遊学の道Project 2006年10月の活動報告

2006年10月7日~8日

 2日続いた雨は、どうにも気分を憂鬱にさせる。そんな金曜日の晩の気分を引きずったままだったのが祟ったのか、雨の上がった土曜日、駅に着いたところで忘れ物に気づいてしまった。
 このまま電車に乗っていくか、それとも家に戻るか……。戻ればバスには間に合わない。けれど、このままでは日曜日の帰りに職場に寄れず、仕事ができない……。仕方なく家まで戻り、鍵を取って引き返した。バス1本遅れ確定。
 家で時間をつぶし、立川へ。

 ところが、中央線が遅れていたらしく、立川についたら乗り継ぐはずの青梅線が既に発車した後!えっ?!中央線と青梅線って、乗り継ぎ待ちないの?!確か、武蔵野線待ってて遅れたハズなんだけどっ!と言っても、行かれてしまったものは仕方ない。これで、バス2本遅れ確定。
裕子さんに連絡し、今度は立川で時間をつぶして、ようやく五日市に辿り着いた。

 五日市で、らーに会った。今日は、和楽(太鼓)の練習日とのこと。バス停には、去年からShall We Forestに来てくれている大学生のケントもいた。この日、コテージでは、北見さんが受けている中野区の子供たちのキャンプも開催されており、彼はその手伝いに来たそうだ。
目的は違うのに、同じ場所に行く三人。しかも、全員遅刻して同じ時間のバスに乗ることになっている。そんな奇妙な縁?をおかしく思いながら、バスに揺られて馬場に着いた。

遊学の道Project 2006年10月の活動報告_a0079265_0103799.jpg 裕子さんに話を聞くと、田辺さんは既に植物調査のため山に行き、真瀬さんは和楽で練習中。この日の参加者は以上のため、一人で道具を持って山に向かう。
 2日間降り続いた雨は、川を増水させ、水土里の橋の下の川原を飲み込んでいた。白く濁った水が激しい勢いで流れる。橋を渡ってすぐの野村山の谷は、案の定、沢になっていた。「遊学の森入り口」の橋を渡った道にも水が流れている。雨の後には、いつもと違ういつもの光景がある。

 アジサイの広路のカーブを曲がると、白いビニールテープが見えた。
「あ……」
それは、林道が入る場所の印だ。
もうまもなく、この遊学の森の真ん中を林道が入る。それは、ずいぶん前から惣次さんに言われて知っていたことだった。
遊学の森の奥、炭窯跡の先や体験の森ゾーンは、これから伐期に入る。材を出すために必要な道なのだとわかっているけれど、この場所のこの風景が見られるのがあとわずかだと感じると、さみしい気持ちになる。そのラインの中に、150年生のスギが入っていた。この子も伐られてしまうのか……。なんだか、やるせなかった。

 ソロの奥路の続きを補修するつもりだったが、それより手前、カヤの岩路のガレ場の上のカーブの先で足止めをくらった。
倒木が路をふさいでいる。路の真ん中で半分に切り、片方を道下に避けたはいいが、先端のほうがスギの枝にひっかかっている。元を持って引きずったが、全部は落ちずに股に入ってしまった。太いところを切るのが大変だったので、なるべく細いところと思ったら、中途半端な宙に浮いている部分を切ることになってしまった。
 不安定な体勢はさすがに怖い。材がどう動くかわからない。ひとりの作業は慎重になる。上から歯を入れ、食ったところで下から入れ直し、わずかなつるを残して蹴った。なんとか自分に被害もなく、倒木処理は終わった。自分しか頼れないのは、力じゃなく技を考えるにはいい機会だ。さて上へ……と思ったところでストップ。カーブの先には、更なる倒木があった……と見たら、それはさきほど切った木の元の部分だった。路上には、幹を失った枯れ木が立っている。この2日間の風で倒れたのだろう。元の部分は、重いながらも向きを変えて転がすだけで、路脇に外れた。
遊学の道Project 2006年10月の活動報告_a0079265_0112547.jpg 時間的には1時間もなかったはずだが、大仕事をした気分に満足し、ホッと座り込む。
 風は今日も強い。葉の揺れる音が、強弱をつけながらメロディーのように流れる。よく聞くと、音がひとつだけでないことがわかった。サワサワという音の中に、シャラシャラという、少し長めの音が混じっている。音を探して見上げると、遠くに実をつけたソロらしきものが目に映った。きっとあれの音だろう。もしかしたら、鳥の鳴き声のように、葉擦れの音も聞き分けられたりするのかも知れない。
 森の音楽会をゆっくりと楽しみ、作業にも満足して早々に山を下りた。

 コテージでは、子供たちが夕飯の準備に取り掛かっていた。
こちらも夕食準備に取り掛かる。真瀬さんと田辺さんが戻り、イベントで笛を吹くつんつん(の車)待ちというらーも引き込んでシチュー丼の夕食。終わった後でつんつんの笛を聞きに行った。

 夜、惣次さんと林道の話になる。
「あの木は伐らないよ。黄色いテープを巻いた木は伐るなって言っておいた」
という言葉に安心する。いずれ伐るために育てている木ではあるけれど、でもその時は、生きた時間以上に大事に使われる時であって欲しいと願った。

遊学の道Project 2006年10月の活動報告_a0079265_012824.jpg 翌朝、真瀬さんは花咲きの稲刈りに向かい、田辺さんは調査の続き。私は、この日来る根岸さんを待って作業に向かった。
 初作業の根岸さんと女性ふたりで、昨日できなかった目的の奥路で補修をする。土留め用の材は、何本か先月の余りがあったため、途中まではするすると進んだが、すぐに材不足になる。仕方がないから尾根まで取りに行こうか……と足を運びかけた時、その途中の展望広場でふと気づく。ここには、数年前にベンチを作るために運んでそのままになっている材がある。このままにしておいては朽ちてしまう。ベンチを作る予定も、そのまま流れている。ラクをしつつ、材の有効利用のため、それを運ぶことにした。
 午前中はカケヤを持ってきていなかったので、昼休みに取りに行き、午後からは杭打ち作業を始める。男性陣がいると、いつもお任せ状態になっていたので、杭打ちは久しぶりだ。
 土留めを敷いた後、段が大きく落ちている部分の足場づくりに入る。路を横切る根と岩に阻まれ、なかなか思うように作れない段にてこずりながらも、ふたりで工夫してなんとか足場を作り、作業終了。

 なんだか久しぶりに、落ち着いて遊学の森と向かい合うことができた、なかなか(自己)満足度の高い2日間だった。

(文:石山恵子)
# by YMP_Log | 2006-10-07 12:34 | 定例活動の報告

2006年9月の活動報告を掲載いたしました。

田辺さんが書いた2006年9月の活動報告を掲載しました。
リンク切れ修正しました。
# by YMP_Log | 2006-09-26 21:24 | webサイトの更新履歴

2006年8月の活動報告を掲載いたしました。

真瀬さんが書いた2006年8月の活動報告を掲載しました。
# by YMP_Log | 2006-09-19 23:48 | webサイトの更新履歴