遊学の道Project 2006年2月の活動報告

2006年2月10日~12日

 まず、久々の檜原での活動を終えて、「忙しかったけれど、めっちゃ楽しかったぁ!」。秋の大集合を除くと、ほぼ6年ぶりの檜原。いきなりスタッフでの参加で不安もあったけれど、楽しんだ者が勝ちっとウキウキ気分で臨んで、結果思いっきり楽しんじゃった。冬の檜原はやっぱり寒くって、夜は星がきれいで、満月の直前で、ダブ(通称ラブ?!)はよそ者に慎重で、ハートは狂ってた(遊んで遊んでって)。


 前泊となる初日は集まったのがみゅー、真瀬っち、トーマスさん、私の4人。最終的にはスタッフ参加者合わせて30名になると聞き、大丈夫かぃ・・・と心細くなってみる。立て込んだスケジュールを見て、「今日中にカレー作っちゃったほうがいいね」と夜更けに始めた大鍋二つ分の大量カレー。田辺シェフがいたら怒られるだろうな、ってな手抜き方法でワイワイと調理。ちなみに使ったルーは1枚50人分という馬鹿でっかいチョコバーみたいな代物。業務用スーパーで安くて面白いので買ってしまったのだけれど、これは割るのが大変すぎてあまりお勧めじゃなかった。「包丁の危ない使い方の見本」みたいに、真瀬っちが柄でガンガン叩いて割っていた。ウケを狙った自分を少し反省。結局、もろもろの準備が終わったのは夜中の2時。それからお風呂に入って、女性陣は話にもう一花咲かせて、寝たのは朝ももうすぐ4時直前。


 参加者到着予定時刻は10時40分。それまでに仕上げなくてはならないことは山のようで、道具の準備に食器洗い、出迎えの汁物作りに、布団準備。予定どおりに7時に起きて、朝食もそこそこに皆、ちゃきちゃきと働いた。いやー、えらいっ!しかもやれば出来るものだ。間に合ったし。快晴の中、到着したバスから続々と人が降りてくる。遅刻者もいなかったみたいで、すごくスムーズな滑り出し。過去のMDRYD参加者もいて、和やかな話し声を聞きながらコテージへ移動。


 開会式ではみゅーが全体の流れや、作業について説明。参加者の表情がまだよそよそしく、これが明日帰るときにはどういう雰囲気になっているのかな、と楽しみな気持ちになる。この後、3班に分かれてグループミーティング。各班のリーダーには前泊が出来たメンバーがおのずと割り振られ、当日参加のスタッフは補助としての初仕事をこなした。私の班では作業の講師となる奥山さんも合流してミーティングを行った。奥山さんがいるという安心感のもと、和やかにミーティングが進み、それぞれが自己紹介とともに、今回山に来た理由などを話す。山で活動する事など皆無だったという初作業者もいれば、林業志望の子もいたり、田中さんの山の木でお家を造ったという方もいた。山に来た理由も様々だから、望むものも様々だと思う。山の空気をお腹の底から吸ってエネルギーをため込むのもよし。林業家の技と心意気を感じて盗むもよし。山や講師が本物だからこそ、色々なニーズに応えられる。そういった場を提供できることは、実はすごい事だと思う。


 ミーティング後、昼食を食べ、午後から枝打ちに。現場は歩いて5分の野村さん所有、9年生ヒノキ山。講師に野村康夫さん、田中惣次さん、奥山達雄さん、近藤洋之さんを迎え、万全の体制でいざ出発。現地で各班、講師から説明を受けた後、作業を開始した。皆さん意外とすんなり作業に入っていく。が、ほどなく「あぁっ」とか「あれっ」とかいう声がそこかしこから聞こえてくる。いや私からも。枝打ちはやはり難しい。若木の枝打ちでまだ枝が細いとはいえ、思っていたより難しい。改めて「ゆっくり丁寧に」を周知して作業を続ける。2時間強の作業を終え、下りてきた時には普段使わない腕の筋肉に心地よい疲労を覚える。


 コテージに戻っての刃砥ぎも皆ケガなく終え、班ごとに割り振られた分の食事準備を行った。私の班は次の日の昼食、豚汁づくり。大量の野菜を前にひたすら洗う、むく、切る。後から思うと笑っちゃうくらい皆熱心に作業した。奥山さんもすんごく頑張って切っていました。まったく講師を使うなっちゅうの!でもお陰で達成感がすごくあり、みんな仲良くなちゃったね。


 夕飯では恒例の大量カレーとトマト盛りが、大きな育ち盛りの子供たちによってもりもり消費されていった。勉強会では、僭越ながら私、山口が簡単に森林、林業の話をした後、奥山さん、野村さん、田中さんのお話を頂く。奥山さんは実際に今回作業した山の成長を雪害に遭ったときの写真も利用して説明して下さり、野村さんは昔の林業の苦労話をユーモアたっぷりに、田中さんは今の林業やこれからの林業を熱く語ってくださった。参加者は、作業の後でお腹もいっぱいだったけれど、熱心に耳を傾ける姿が印象的だった。


 作業2日目も朝から見事な青空が広がり、朝食から皆、精力的にがっつく。食事準備に参加することは、食事に対する愛情が増してとても良いことだと思う。普段の生活でも子供を調理に参加させることで、好き嫌いはかなり克服できると思う。日曜日のみ参加の人も合流して、いざ作業へ出発。行く途中、野村プロの手によって事前に枝打ちされた幹を見て、その滑らかな切り口に改めて感嘆の声があがる。その後、怪我もなく作業は順調に進み、予定より早く枝打ちが終了したため、午後は1時間半ほど遊学の森を散策することに。「うわーっ、紫陽花確実に大きくなったぁ」「なんでこんな所にツララができているのっ」。いくつもの発見をしながら講師の方の説明をゆっくり聞かせて頂き、予定時刻をややオーバーして下山。少し忙しい中で、参加者は荷物をまとめて閉会式、そして写真撮影のあと解散となった。閉会式のときに改めて参加者のみんなの顔を見回すと、表情の温度が優しく暖かになっていて、一日ちょっとでこれだけの人数の人達と知り合い、親しくなれるってすごいなぁってじんわりする。


 今回は久しぶりの参加で、なにも分からない私を暖かく迎えてくれたスタッフのみんなに感謝すると同時に、参加してくれた沢山の参加者にあらためて森林へようこそ、そして書類作りから事前の連絡等ほとんどすべてやってのけたみゅーに敬意を表して報告を終わらせていただきます。


(文:山口順子)
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by YMP_Log | 2006-02-10 12:34 | 定例活動の報告
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